検査前の準備と流れ
大腸内視鏡検査を受ける患者さまへ
大腸(肛門、直腸、S状結腸、下行結腸、横行結腸、上行結腸、盲腸、回腸末端)にできる病気(炎症・潰瘍・ポリープ・がんなど)の有無を確認し、適切な治療方針を決定するために行います。
※内視鏡検査に先立ち、血液で感染する病気(肝炎ウイルス、HIVや病原微生物)にかかっておられないかを調べるため、血液検査を行いますのでご了承ください。
方法
1.肛門より内視鏡を挿入し、盲腸まで内視鏡を進めます。この際、お腹の張りや痛みを伴うことがあります。
(痛みが強い場合は、適宜、鎮痛剤、鎮静剤を使用します。)
2.その後、内視鏡を引き抜きながら大腸をくまなく観察します。
3.良性か悪性かなどの診断に必要ならば組織を極少採取(生検)します。
採取にともなう痛みなどはありません。採取した組織は顕微鏡検査(病理組織検査)に提出します。
4.検査終了後、鎮静剤を使用した場合は効果がある程度なくなるまで院内で休んでいただきます。
経鼻上部消化管内視鏡検査を受ける患者さまへ
経鼻上部消化管とは食道・胃・十二指腸を指します。
これらの臓器にできる病気(炎症・潰瘍・ポリープ・がん・食道静脈瘤など)の有無を確認し、適切な治療方針を決定するために行います。
※内視鏡検査に先立ち、血液で感染する病気(肝炎ウイスル、HIVや病原微生物)にかかっておられないかを調べるため、血液検査を行う事がありますのでご了承ください。
方法
1.胃の中を見やすくするシロップを飲みます。
2.鼻粘膜の血管を収縮させて充血などを取り除くことにより鼻腔を広くする薬を鼻に噴射し5分間待ちます。
3.鼻の穴からゼリー状の薬を鼻腔に入れ、鼻粘膜に局所麻酔を行います。
4.鼻の通りを確認し麻酔の効果を高めるため、内視鏡とほぼ同じ太さの柔らかいチューブに麻酔のゼリーを塗って鼻腔に挿入し、2分間待ちます。
5.内視鏡を挿入し、上部消化管をくまなく観察します。
6.良性か悪性かなど診断に必要ならば組織を極少量採取(生検)します。
採取にともなう痛みなどはありません。採取した組織は顕微鏡検査(病理組織検査)に提出します。
上部消化管内視鏡検査を受ける患者様へ
上部消化管とは食道・胃・十二指腸を指します。
これらの臓器にできる病気(炎症・潰瘍・ポリープ・がん・食道静脈瘤など)の有無を確認し、適切な治療方針を決定するために行います。
※内視鏡検査に先立ち、血液で感染する病気(肝炎ウイスル、HIVや病原微生物)にかかっておられないかを調べるため、血液検査を行う事がありますのでご了承ください。
方法
1.胃の中を見やすくするシロップを飲みます。
2.ゼリー状の薬でのどに局所麻酔をします。(経鼻で行う場合は鼻腔にも局所麻酔を行います。)
3.胃腸の動きを抑えるお薬と、ご希望があれば鎮静剤(少し眠くなり、検査に伴う苦痛を 和らげます。)を注射します。
4.内視鏡を挿入し、上部消化管をくまなく観察します。
5.良性か悪性かなど診断に必要ならば組織を極少採取(生検)します。
採取にともなう痛みなどはありません。採取した組織は顕微鏡検査(病理組織検査)に提出します。
6.検査終了後、のどの麻酔や鎮静剤の効果がある程度なくなるまで院内で休んでいただきます。